

連絡先
山本英博クリニック
150-0043
渋谷区道玄坂2-28-4 イモンビル 7階
TEL: 03-5459-5062
(発信番号通知でお電話ください。
非通知のものはかかりません。)
FAX: 03-5459-5064
地図 JR渋谷駅ハチ公口出口から道玄坂上がる。徒歩5分。
一階美容室(Freeve)の7階)

多汗症とは
多汗症の病態について
多汗症は、手のひらや顔・頭部・脇・足のうらの限局した部位に多量の発汗がみられる疾患です。
全身にたくさんの汗をかく「汗かき体質」とは異なります。
気持ちの持ち方や生活環境などは関係ありません。
多汗症の用語も誤って報道されたりすることが多く、混乱されて用いられております。
緊張・不安などのストレスから一時的に交感神経が狂って多汗症になることはありません。
特に、誤解があるのは多汗症は「身体異常の疾患」であり、「精神異常」が原因ではありません。
他のホームページの記述のようにう「悲しい時に涙が分泌されることと同じ」ではありません。
標準的な発汗とは異なり、病的な発汗が多汗症であり、「汗の失禁」と表現できます。
風邪をひいてもいないのに鼻水がたれる。
口元を閉じようとしても、唾液が漏れ出してくる。
おトイレを我慢していても失敗する。
等、体の明確な機能の失調として多汗症は位置づけられます。
少し汗が多いというだけで多汗症ではありません。
幼少期から多汗により学業・日常生活に不具合をきたすため、局所多汗症として平成8年4月から健康保険の治療ができるようになっております。
特に手のひらの多汗症は有病率が1%と多いにもかかわらず、多汗症という病気があまり知られていないため放置されたままの患者が多くいます。
本人が病気と認識していなかったり、家族・友人に理解されず困っている人が多くいるのが実際です。
3つの特徴
第一に発症する時期が小児期であり成人においても症状がつづきます。一般の小児疾患では15歳ごろには病状が落ち着く疾患が多いにもかかわらず、局所多汗症は老年期まで終生に及びます。
第二には、常に発汗しているのではなく多汗と無汗の状態が交互にみられます。精神的緊張や体温変化(運動時・環境温度の上昇)をきっかけに多汗となることがしばしば見られます。
第三に左右同時に発汗することがあげられます。交感神経の別疾患でも多汗を来たす場合がありますが、その場合は片側に多汗がみられ左右差があります。
発汗する部位では手のひら・足のうら・脇の下・顔面・頭部の5部位に多く、通常複数の部位に多汗がみられます。
重症度分類
手のひら多汗症はピーク時における発汗の程度で重症度分類されています。
グレード1 手のひらが濡れるぐらいに発汗するが拳を握っても汗が滴下しない。
グレード2 拳を握ると汗が滴下する状態。
グレード3 手のひらを開いていても汗が滴下します。

グレード3の手のひらの発汗の様子

具体的な症状
具体的な症状として、学業では答案用紙が汗で破れ、鉛筆書きができなくなることから学業に支障がでます。体育では鉄棒・球技が難しくなります。フォークダンスなど他人と接触する行為は嫌いになります。日常生活においても握手やパソコンのキーボードの扱い・紙幣やレシートの受け渡しなどで不便が伴います。このため、たえずハンカチや手ぬぐいなどを持たなくてはなりません。
病因(原因)
手のひらの汗や顔面・頭部・脇の下・足の裏からの汗は、自律神経の一つである交感神経の活動によって誘導されます。発汗の中心的な役割をはたす交感神経節の機能も解明されてきました。
顔面・頭部の汗は頚部から第三肋骨までの交感神経節が関係しており、手のひらでは主に頚部から第六肋骨まで、脇の下では第三から第八肋骨まで、足の裏では腰部交感神経節とそれぞれ関連する神経節の領域が異なっています。
手のひらの局所多汗症は頚部から第六肋骨までの胸部交感神経節の働きが通常より強いため手のひらの発汗が多くなっていると考えられています。従って、交感神経節の活動を抑える作用を加えるとその領域の発汗が減弱します。このため、多汗症治療において交感神経節に直接アプローチし、発汗にかかわる交感神経節の働きを抑える処置を行なうのがETSです。
当院の手術について
最小の手術創部
スコープガイドを用いた手術創(18歳女子、術後3日目。)腋窩に2.5_の皮膚切開を一カ所行うだけで、ETSが可能です。
傷跡は残らず、疼痛も軽減されます。
創部が消失するため、ほかの人に知らることがなく精神面でのメリットがあります。

(クリックすれば画像が切り替わります)
★美容上の問題を克服
(傷のあとがケロイドや醜い状態になる場合がありましたが、本術式では著名に改善しました。)
(手術痕が3カ月後の時点で見えなくなったと回答した人は99.8%でした。)
ETSにおいて発汗が止まることが一番大事なことと考えていますが、美容上のメリットもこれに劣らず重要だと考えております。
多くの多汗症の人は、手の汗のことを他人に知られない様に配慮されていたことと思います。
手の汗がとまって1年経過し2年経過し、頭の中から汗のことを忘れてしまったあとで、前胸部の傷跡で手術を受けたことを思い出し、また他の人に知られてしまいます。
術後汗が止まってからも、手術を受けたことが明らかになってはいつまでたっても
多汗症から縁が切れません。
2006年12月22日更新
術中交感神経節への電気刺激試験
これまで手術の効果判定に電気刺激試験を行っていましたが、
刺激試験の結果と術後の代償性発汗の発現に
一定の関係が見出せました。
これにより、電気刺激試験を行って手のひらの発汗停止効果を
大きく引き出せると同時に
代償性発汗の予測と軽減が可能となっております。
術中電気刺激試験を行って代償性発汗の治療に役立てることが出来ます。
代償性発汗の取り組みを参照
術中電気刺激試験
手術を確実に行うため交感神経節の各レベルに電気刺激を加え、上肢の毛細血管血流速度を測定し
発汗に関係する交感神経の確実な遮断を行っています。

交感神経節への電気刺激と術側の中指皮下毛細血管循環量の変化。
Stimulationののち約10秒経過すると指先の毛細血管における血流量の減少が観察される。
電気刺激により毛細血管の血流量の減少がみられ、上肢へ関係するの交感神経の選別ができる。
(H.Yamamoto et al.Ann Thorac Surg 1999;68:2361-3.より引用)
術中の治療効果判定が可能
充実した装備により交感神経幹内の刺激試験が可能です。
術中に効果判定を行うことにより、治療の失敗が有りません。
ETSは、手術の中でも決して難しい手術では有りませんが、交感神経幹をたとえすべて切断しても
手の汗が止まらない場合が、1-5%有ります。
この様な場合を初期無効例と呼びますが、意を決して手術をうけたにも関わらず手の汗が止まっていないのはとても残念なことです。
術中に効果判定を行うことは、手掌の多汗症の治療を確実に行う上で非常に重要です。
有効性に関して、手掌多汗症は第二胸部交感神経を遮断する事により効果が得られることが判っています。
胸部交感神経のレベルは、肋骨のレベルと同じであるため第一肋骨を横断するレベルが第一胸部交感神経幹となります。
しかしながら、手術の効果が得られない場合が2種類あります。
まず、手術直後にも関わらず多汗が見られる場合と、数カ月経過した後に手術以前と同様に多汗が再発する場合です。
一般的には、胸腔鏡下胸部交感神経の遮断は、胸腔内で肋骨の数を数えることにより頭側から2番目の交感神経を遮断しています。
胸腔内に脂肪が多く第一肋骨が容易に判明しない場合には、頭側の2番目の肋骨を第一肋骨と間違え
第三肋骨を第二肋骨と判断し、第三肋骨のレベルで交感神経の遮断を行ってしまう結果、多汗症が治らない事が生じます。
これとは別に、Kuntz枝と呼ばれる交感神経の側副路が存在する場合においても、効果が得られない事があります。
これは、第二胸部交感神経を遮断しているにも関わらず、Kuntz枝を介して手掌の交感神経の作用が
遺残するため効果が得られないと考えられています。
Kuntz枝を肉眼あるいは胸腔鏡で確認する事は非常に困難であり、実際にはKuntz枝が疑われる場合には交感神経幹と同様に遮断されているのが現状であります。
これは、手術の技術的な問題でもありますが、手術の効果が得られない原因の大多数を占めています。
当方では、胸部交感神経遮断術が無効とならないように、術中に手掌皮膚温度・中指指腹毛細血管循環量のモニターを行っています。
これらをモニターしながら、胸部交感神経幹を刺激試験により同定した後、第2から第4胸部交感神経の遮断を行うことで、モニターでの反応を確認したのち手術を終了しています。
交感神経遮断の効果が得られない場合は、再度肋骨の順位を確認し、なおかつ効果が得られない場合には、Kuntz枝の存在を念頭に置き、交感神経幹の周辺部位の刺激試験により同定を行っています。
この結果、現在まで当科では術直後の無効例の経験はありません。
数カ月経過した後に再発する場合には、一度遮断した交感神経の再生と、Kuntz枝の再生が関与している事が考えられています。
このため、当方では上述の術中モニターによるKuntz枝の確認に加え、第二から第四胸部交感神経の遮断を行っている。
この結果、現在まで当科では術後12か月の再発率は2.9%です。
2ミリの内視鏡とスコープガイドを使用

当院のETSでは脇に2.5_ほどの小さな皮膚切開を加え、スコープガイド(B, 外径2.45ミリ)という細い手術器具を用いて胸腔内にアプローチします。
直径2ミリの胸腔鏡(C)により胸腔内を観察したのち、交感神経のレベルをレントゲン撮影し正確に位置を確定します。
通常、交感神経幹が肋骨の三、四、五本目と交差する部分(T3・4・5)の遮断を行います。

左がスコープガイドの内筒、中央2つがスコープガイドの先端、右が2ミリの胸腔鏡の先端
手術時間は平均13分
奇形や解剖学的変異・胸膜肺癒着などがなければ、約13分で手術は終了します。
麻酔時間もおおむね30分で終了でき、麻酔薬液量の負荷も少なくて済みます。
全身麻酔
通常、ETSは全身麻酔で行われますが、術中の特別な事象(肺の癒着・解剖学的変異や奇形・出血・他病変)にも対処し、万全の安全性を確保するため分離肺換気を用いております。
★痛みの問題
器具が細小であり、神経損傷の可能性自体が極めて少ないうえに、
傷が1カ所だけであるため創部痛は最小。
痛みのある平均日数は、1.5日でした。
その他の発生頻度の少ない合併症もありますが、部分遮断術では発生しておりませんので省略します。
類似表現には注意を
小生と同じAutosuture製の2mmの胸腔鏡を使っている施設は他にもありますが、
他施設と異なる点は、小生が考案しライセンスを所有している器具は外径が2.45mmであり皮膚切開が2-2.5mmの1カ所で手術が完結できる点です。
他施設で2mmのトロカールを用いて小生と同等の手術と放言している施設があるようですが、その場合の2mmのトロカールというのは外径3.4mmもあり、小生のNTS scope guideの約1.5倍のものです。
この場合、皮膚切開を2mmで行えば裂傷が生じ術後にケロイドや手術瘢痕が発生しやすくなります。
また皮膚切開が何カ所であるかを確認する必要が有ります。
胸壁に2カ所と表現している施設がありますが、この場合片側の手術で2カ所なのか両側の手術で2カ所なのかを確かめておく必要があります。
NTS scope guideでは片側の手術で1カ所、両側の手術で2カ所であり実際に傷は99.8%の人で完全に消失します。外径3.4mmのトロカールでは傷跡が残ります。
NTS scope guideは、小生の関係する特定の施設(KYC,神大、協和病院、兵庫病院、宍粟総合病院、東名病院、熊本中央病院、千葉西病院)ヘしか配給していません。NTS scope guideの配給を希望される場合はご連絡ください。
特化した手術室
(多汗症治療専門施設としての独自設計)
2000年7月に多汗症治療、内視鏡手術の専門施設として新大阪に兼平・山本クリニックの設計の経験を生かし、さらに改良を加えた手術場の設計ができております。
多汗症手術に特化した合理的、かつ機能的な手術場設備が充実しております。
手術室の特徴
顔面・手掌・脇の下の多汗症の治療に対してETSを行う場合には、他の手術とは異なった設備・道具が必要です。
一般の医療施設は様々な疾患の治療に対応するため、その都度手術室内部の準備をする必要があります。
また、一般施設でETSを行う場合には、手術のための体位変換・滅菌した術野の確保・胸腔鏡の仕度はもちろんのこと、術中胸部レントゲン撮影準備から、現像・写真の移送に時間を必要とします。
神戸大学病院では、手術のための体位変換に約3分、滅菌した術野の確保に3分、モニターのセットから胸腔鏡の仕度に約3分、術中胸部レントゲン撮影準備から現像・写真の移送に約8分の時間を必要としました。
この時間の合計は17分となりますが、ETSを全身麻酔で行った場合にはすべて麻酔がかかった状態での行為となります。
KYCでは、ETSのみのために手術室を準備しており、器械等の配置も必要なものはすべて最適な場所に設置しました。
そのため、手術のための体位変換に約1分、滅菌した術野の確保に1分、術中胸部レントゲン撮影準備から現像・写真の移送に約3分の時間で完了します。
まず手術台をはじめとしhardの多くを小生が設計・制作・設置まで行いました。
手術台はETSの体位に術者側でもフットボタンで変更が完了します。
滅菌した術野の確保にも独自設計の滅菌シートの器機を装備しています。
山本クリニックでは、さらに特化した集中設備を用意しております。
術中胸部レントゲン撮影には、手術台の上方にスライドレールを配置し、レントゲンの管球を2門装備しております。
管球位置の調整も管球に手を触れることなく、遠隔操作ないし術者のフットスイッチで行えます。
FCRを用いモニターを手術中に確認できるようになっております。
ETSの処置レベルの確認まで時間は40秒と時間の短縮が可能となっています。
ETSの手術中に、多くの施設で処置レベルの確認がされてないのが現状と思われますが、その理由は術中レントゲン撮影にかかる手間暇の大変なことと、術者のレントゲン被爆が主な原因です。
万が一にもETSで遮断レベルを誤っていた場合には、ホルネル症候群とよばれる、縮瞳や眼裂狭小の症状が合併することがありますが、当クリニックでは治療者の遮断レベルの写真を確認しており、この合併症は(わたしどもが携わった手術では)未だかつて発生しておりません。
このように、ETSに特化した手術室で治療を受けることにより、手術時間短縮と同時に麻酔時間の短縮がはかれ、患者への麻酔薬の投与総量が減少しました。
術後の覚醒と回復が早くなり、日帰り手術が実施出来るようになりました。
ホルネル症候群が皆無
交感神経節は汗だけの役割を果たしているのではなく他の機能もあります。
したがって、ETSでは正確かつ繊細な手術操作が要求されることになります。
切除部位が不適切な場合(T1レベル)には、瞼が垂れ下がるホルネル症候群と呼ばれる副作用がでます。
現在では、映像技術がハイテク化し小型高性能な内視鏡が開発された結果、細くて小さな交感神経節であっても拡大して見ることができるようになり、手術の精度・確実度は格段に向上しました。
当クリニックではホルネル症候群の発生事例はありません。
ホルネル症候群に対しては、手掌多汗症の治療では文献上1000分の2の危険率が報告されています。
これについては、術前・術中の対策として有効なものがないため、当科では術中ビデオを記録し保管しており、万一ホルネル症候群を発症した場合には、第一胸部交感神経の損傷の有無について保管ビデオの開示に応じます。
第一胸部交感神経を遮断していないことを確認頂いた場合には、ホルネル症候群についてはご容赦頂く他ないと考えています。
現在まで6400症例を治療いたしましたが、遮断部位の誤認はなくホルネル症候群の発生はありません。
これまでの成果
手掌多汗症の治療に関してこれまでの成果として以下のものがあります。
1998年以前において、デジタル式軟性鏡と自らが考案したスコープガイドによる、胸部交感神経遮断術を完成しました。
片側に6mmのみの皮膚切開を1カ所加えるだけで治療が可能となり、この時点で欧米を通じて最小の皮膚切開の治療を実現しました。
本術式では、胸壁のいかなる部位からでも多汗症の治療が可能であり、背部や下位肋間からの手術が可能となり、皮膚切開の部位に関して患者自身の希望を取り入れることが実現できました。
さらに、この方法を発展させ、左胸壁から両側の胸部交感神経遮断術を完成させ、本術式では両側の治療に左右1カ所づつ6mmの皮膚切開を必要としていましたが、左側に6mmの皮膚切開で済むようになり、右は全く傷つかないで右側の治療が可能となりました。
1997年以降は多汗症術後と無効例に関して術中効果判定の方法に取り組み、1999年6月以降胸部交感神経遮断術後無効例は消失し、連続450例の成功を実現しました。
胸部交感神経遮断術を行うことにより、誰が行っても98%は手のひらの発汗は停止するが、約2%は不成功になります。
この2%の不成功例の原因はKuntz枝と呼ばれる、解剖学的な異常神経の存在とされていますが、術中にその異常な神経線維の存在を、微弱電流による刺激試験で確認しうる手段を確立しました。
初期無効例は無くなり、全例に効果が得られる様になり、さらに、これにより胸部交感神経遮断の部位がより明確となり遮断量が縮小できるようになりました。
手掌多汗症に対して、胸部交感神経遮断術後1年経過すると、約3%の再発が見られました。
これまで再発した場合は、2回目以降は開胸術あるいは1回目より複雑な手技が必要であり、患者のtraumaも増加していましたが、本術式では手掌多汗症の手術後に再発してきた場合でも、初回同様に治療が極めて容易となりました。
1998年になり NTS scope guideを開発し、基礎経験を積み重ね、2mmの皮膚切開一ヶ所で行うneedle scopic surgeryよる胸部交感神経遮断術を開発、1998年9月に臨床応用し現在に至ります。
手術器具の操作性が良く、それまで20-30分必要であった操作が約4分で可能となり、手術時間も平均約13分(術中レントゲン撮影を含む)と極めて短縮しました。
この術式では、傷は約1週間で治癒したのちは創部が消えてしまうなど、画期的な手術方法であり、傷が残らないという美容上の問題だけでなく、術後の痛みやしびれなどの神経症状もほとんど解決しました。
本術式では体に加えるdamageが極めて少なくなり、全身麻酔であっても日帰り手術が実現できました。
一般に昼に来院し手術ののち独歩帰宅して夕食は自宅で可能となりました。
2007年11月30日までに7244例が本術式を受けており、本邦における多汗症手術患者に占める割合も少なくないです。
多汗症手術治療までの流れ
ホームぺージを良くお読み下さい。
多汗症に詳しくなって下さい
治療方法(手術以外の治療方法、手術治療とその副作用)
当クリニックの取り組みなど。
多汗症教室(説明会)に参加してください。
多汗症教室(説明会)に参加して頂くのに、電話予約をお願いします。
保険証を忘れずに持参してください。
・説明会とは、2時間程度、複数の方々と多汗症についての話や、手術以外の治療方法、
手術や手術の副作用など、詳しい話を聞いていただきます。
・説明会の後に、予約の順に個別の診察をおこないます。
個別の診察では、汗の状態の確認、相応しい治療についてのお話を行います。
個別の診察は、お一人様、10−15分程度の診察を行います。
予約の順が後の方はお待ち頂く事になります。ご了承下さい。
(予約の時点で、個別の診察の時間をお伝えしていますので、外に出て時間を使うなどして
いただけます。)
該当する点のある方は診察時に申し出て下さい。
手術を受ける時の注意事項。
・現在 他科で治療観察中の方。(皮膚科・眼科・耳鼻科等も含む)
・健診・検査で健康状態を指摘されたことのある方。
・肺炎・気胸・喘息・アレルギー・不整脈・その他病気の既往がある方。
(状態により日帰り治療に相応しくないことがあります。
また、手術に関する薬剤を変更する場合があります。)
・定期的にお薬を使用している方(ぬり薬・点眼薬・吸入薬・市販薬等も含む)
麻酔に影響するため、薬の使用を中止したり、必ず内服する必要がある薬があります。
(降圧剤、ホルモン剤、ステロイドなど。)
・妊娠の可能性がある方。 レントゲン検査をおこないます。
(催奇形性・胎児発育の問題など、胎児に悪影響を与えることがあります。)
・授乳中の方。
多汗症手術までの準備
・説明会以降に、上記手術を受ける時の注意事項に該当する状態となった時は、ご連絡下さい。
・手術当日までに、血液検査を行います。
・40歳以上の方は、手術当日までにCT検査を行います。
・禁煙の必要があります。手術前、1週間は必ず禁煙してください。
・手術の前日の、飲酒は控えてください。
・手術を受ける側の脇の剃毛を行いますが、看護師が行います。ご自身で行わないでください。
多汗症手術当日の注意事項、準備
来院時刻は手術開始時刻ではありません。
お待ち頂く場合がありますが、あらかじめご了承下さい。
また、退院時刻も変動しますので、当日は一日空けておくようお願いします。
・朝食について
来院時刻が12時までの場合‥‥朝食はとらないでください。
来院時刻が12時30分以降の場合‥‥来院5時間前までに朝食をとってください。
・水分摂取について
来院2時間前までは、自由に水分を摂って頂けます。
最後2時間前の時点で、必ず500cc以上お飲みください。十分に飲んでいただく事が望ましいです。
飲み物は何でも結構です。それ以降は何も口にしないでください。
・手術同意書について
必ず多汗症手術の同意書(署名・捺印の上)をお持ち下さい。
・必ず、保険証を持って来てください。
・未成年の方は、必ず印鑑をお持ち下さい。
・手術は全身麻酔で行います。手術当日、車での来院はおやめ下さい。
・手術の際に、コンタクトレンズをはずしていただきます。当日はメガネで来て頂くか、コンタクトの脱着の準備をしてください。
(術中、コンタクトレンズの移動によって失明した事例の報告があります。コンタクトで来られる方は、自身の責任で手術前に必ずはずしてください。)
・アクセサリーはずしていただく必要があります。大切なものはお持ちにならないで下さい。
・手術前に、お化粧を顔の下半分をお取りいただきます。お直しの準備があると良いでしょう。
・マニュキュアもはずしていただきます。
・足元は歩きやすい、楽な服装でお越し下さい。
・パジャマは不要です。クリニックでガウンをご用意いたしております。
多汗症手術後の注意事項。
当日
家に帰られ、ゆっくりお休み下さい。 車の運転はおやめください。
喫煙はおやめください。喫煙により気道分泌物が増え、息苦しくなります。
飲酒はおやめ下さい。お食事に制限はありません。
シャワーはしていただけますが、傷口は絶対に濡らさないようにしてください
翌日から
・内服薬について
抗生剤(ファロム錠)は、必ず飲みきってください。
まれに抗生剤で、下痢になる方があります。症状がひどい方は、ご連絡下さい。
鎮痛剤(ボルタレン)は、痛みがある時は無理に休薬せず、飲んでください。
・傷口について
消毒等の通院はありません。傷口はテープ固定されています.
1週間程度で自然とはがれます。早くに外れても、問題はありませんが、気になる場合、絆創膏などを使用するのも良いと思われます。
・シャワー・入浴について
手術後1日目から、全身のシャワーをしていただけます。
手術後3日目から、湯船に浸かっていただけます。
・学校、仕事、運動について
翌日から、通勤、通学していただけます。
脇をあげたり、しめたりする動作。息こらえをする楽器演奏や、力仕事・激しい運動は、
1週間程度、控えていただくのが望ましいと思われますが、
体調に合わせて活動していただくには、支障ないと思われます。
多汗症手術後の状態報告について
多汗症手術後10日前後で、手術後の状態を電話連絡してください。
手術後状態が落ち着いていても3ヶ月、6ヶ月、12ヶ月、24ヶ月のアンケートで状態を連絡してください。状態の把握に重要なデータです。個人ごとに術後の状態を管理しています。
日帰り治療について
渋谷の山本クリニックでは2002年7月(開業以来)から
現在までのすべての患者で手術当日の
退院が可能でした。(入院日と退院日が同じ日)
当院では、スコープガイドと2ミリの内視鏡を用いた手術のため、
手術侵襲が少なく日帰り(手術当日帰り)が可能です。
通常は、病院での治療の行程は手術の前に1時間かけて術前検査(心電図・肺機能検査)
を行い、手術に進みます。手術は、執刀にかかわる時間が平均13分、麻酔時間も約30分と少なくて済みます。
術後は約30分程度で飲水が可能となり、飲水後60分程度経過すれば歩行が可能です。
手術当日の朝食は中止しますが、夕食は問題ありません。
しかしながら、現在あるいは過去に重大な疾患や外傷などで
体力・体調が十分でない場合は日帰り治療はできません。
日帰り手術を受ける時の注意事項。
以下の項目に該当する人は日帰り手術に相応しくない場合がありますので
診察時に申し出てください。
・現在 他科で治療観察中の方。(皮膚科・眼科・耳鼻科等も含む)
・健診・検査で健康状態を指摘されたことのある方。
・肺炎・気胸・喘息・アレルギー・不整脈・その他病気の既往がある方。
多汗症治療における
手術以外の治療方法の紹介
手のひらの多汗症の治療では、外用薬(塩化アルミニウムの塗り薬)・手のひらへの通電療法(イオントフォレーシス)・内視鏡手術(胸腔鏡下胸部交感神経節切除術、以下ETSと略す)の3つの方法があります。多汗症の重症度によって治療方法を選択する必要があり、その治療成績も異なります。
外用薬(塩化アルミニウムの塗布)
外用薬は塩化アルミニウムを主成分とする薬液ですが、医師の処方箋がなくても一般の薬局で購入が可能です。
塩化アルミニウム(新城薬局)
オドレミン液(日邦薬品)
テノール液(サトウ製薬)
など、販売されています。
塩化アルミニウムはそれ自体飲料としても存在し人体に無害な物質です。
この外用薬を発汗していないタイミングで手のひらに塗って処置することによって、多汗が改善できる場合があります。
汗が出ている状態で外用薬を用いている場合は効果が少なくなります。

外用薬(オドレミン液,日邦薬品工業株式会社,市価1000円)
イオン導入法(器具としてドライオニックが有名)
(機器の購入を斡旋するものではありません。
機器の購入は自己責任で行ってください)
外用薬では効果がない場合には、イオントフォレーシス治療によって効果が得られる場合があります。皮膚における汗の出口である汗孔に対し電気的な炎症をあたえるます。この炎症により汗の出口である汗孔を閉塞させて汗を減らせます。
一回のイオントフォレーシスに15分から30分程度を要し、一週間に2ないし3回程度繰り返し行なう必要があります。

外用薬・イオントフォレーシスは医師への受診がなくても行なえますが、適切な治療を受けるためには医師に受診する必要があります。受診する場合にはETSを行っている多汗症専門医が望ましいですが、それが無理な場合には皮膚科への受診が相応しいと思われます。
ETSは皮膚科で行われている手術ではなく胸部外科・呼吸器外科で行われておりますので、手術治療が必要な場合は皮膚科医から紹介されるのが一般的です。しかしながら、多汗症は胸部外科・呼吸器外科でも習熟度が低いこともあり、可能な限り多汗症専門医に相談することをお勧めします。
多汗症の治療は1930年代より行われており、以上の如く様々な方法が試みられてきました。前述の3つの治療法以外には、頚部交感神経ブロック、局所へのボツリヌス毒素注射、クリップ手術などが行われた経緯があり、それぞれに問題点を残したため現在ではあまり行なわれなくなりました。
山本英博
自己紹介
1985年神戸大学医学部卒業後、同第二外科入局、1993年博士号取得、国立ガンセンター呼吸器外科にて研修の後、94年国立療養所兵庫中央病院呼吸器外科医長、1995年6月に神戸大学医学部第二外科教官として着任して以来低侵襲手術に取り組みました。局所多汗症の治療では教室及び兵庫病院・協和病院にて施行された胸部交感神経遮断術の全例に関係しました。
2007年8月5日までに胸部交感神経切除術及び遮断術の術者として、個人として7011件の手術経験を有しており国内最多の経験を自負しております。
また、胸部交感神経遮断研究会では第4回の学会を岡田昌義教授の主宰時に学会事務局長として関与しました。
胸部交感神経遮断術のさらなる普及を図るため、新大阪駅前のKYC(Kanehira-Yamamoto Clinic 新大阪)にて非常勤医師として多汗症治療に関わっております。
2002年7月以降YKC(Yamamoto-Kanehira
Clinic)を開業し、2006年10月以降
山本クリニックと改名し多汗症専門に診療を行っております。
経歴
昭和60年神戸大学医学部卒業
昭和60年神戸大学医学部第二外科講座に入局
昭和60年姫路循環器病センター・心臓血管外科(研修医)
昭和61年新日鉄広畑製作所病院・外科(研修医)
昭和63年神戸大学医学部第二外科(医員)
平成2年国立療養所兵庫中央病院・呼吸器外科(医員)
平成5年 国立癌センター呼吸器外科研修・学位取得
平成6年 国立療養所兵庫中央病院呼吸器外科医長
平成7年 神戸大学医学部第二外科講座助手
平成10年 日本呼吸器外科学会指導医取得
平成12年 Carl -Storz賞(日本内視鏡外科学会賞)
平成14年 神戸大学医学部第二外科講座講師
平成14年 山本・兼平クリニック 開業
(多汗症治療を専門として診療を行う)
役員等の履歴
日本呼吸器外科学会評議員
日本内視鏡外科学会評議員
日本胸腔鏡下胸部交感神経遮断研究会 幹事
Koube Endoscopic High Technology Conference 世話人
2006年10月11日 21:37:11 掲載開始
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